「若いころに入れた刺青を除去したい。」「就職するのに困るから。」「付き合っていた時にペアで入れた刺青を別れたので除去したい。」「子どもができて子供の将来のためにも除去したい。」…そのような理由だけではなく、最近ではファッションで入れたタトゥーであっても、プールや銭湯、温泉などでは入場を断られることが多くなっていることもあり、刺青除去を望む人もまた多くなってきています。
刺青を除去する方法ですが、確実にきれいに除去するにはやはり美容クリニックなどを利用するのが確実で安心です。その方法にはレーザー除去、切除縫縮法、切除皮膚移植法、皮膚剥削法などがあります。
レーザー除去法は最もきれいにできる除去法です。黒や青など濃い色の刺青には特に反応が良くほぼ完全に消えますが、赤や黄などの薄い色のものは消しきれないという欠点があります。切除縫縮法は刺青のある皮膚を切り取って縫い合わせます。小さい入れ墨などは1回の治療で消えるので急いで消したい時にはとても有効です。しかし、大きさによっては数カ月ごとに少しずつ縫い合わせていくことになるので、相談が必要です。
切除皮膚移植法は1回で切除できないような大きい入れ墨の時、ほかの部位から皮膚を移植して除去します。移植する部位は太ももや背中など広範囲から取ります。これも1回で除去できますが、傷跡が目立ちやすく、皮膚を採取したところにも傷が残るのが欠点です。
皮膚剥削法は刺青のある皮膚の表面を削り取ります。他のやり方に比べて傷跡が目立ちやすく、刺青が取りきれないことがあります。切除皮膚移植法が望まれる刺青でも経済的理由や時間的な理由でできない場合に選ばれることが多いです。傷跡がやけどのあとのように残ることもあるのが欠点です。
それぞれの利点と欠点を踏まえて刺青の除去をするとよいでしょう。